あずきかん

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小豆を主にした鹿児島独特の蒸し羊羹です。
甘み地方ではサネンの葉を敷いて風味を加えて作る。
昔から慶事の時の代表的な菓子だが、法事時などでも小豆羹、木目羹、かるかん、などいくつかを箱に入れて配る家も多い。

昔は五段重ねの重箱に入れて子供たちが一軒一軒まわった。
菓子をもらった家ではその中の菓子の大きさ、種類を見てお金を包んで線香代として渡した。
昔は菓子の厚さでその家の経済状態を推しはかったものであったらしい。
現在は家で作る事も無くなってきたが、自家製は一味違うと今でも人気がある。


((あずきかん))

【材料】  ・・・・・・32×32cm 30切れ

・小豆こしあん   3kg
・砂糖        3kg
・小麦粉       400g
・片栗粉       200g
・水          カップ7と1/2

【作り方】

①少し水が残る程度の小豆あんと砂糖、小麦粉、片栗粉をよく混ぜる。

②蒸し器の中に中枠を用意し、濡れ布巾を敷いてその中に①を流し入れ、上の方を平らにして、その上に片栗粉大さじ2を水で溶いて流し入れ3時間強火で蒸す。

【一口メモ】

圧力なべで手軽に出来る小豆羹

・小豆こしあん   250g
・砂糖        200g
・小麦粉       25g
・片栗粉       20g
 

①材料を全部ボールに入れ、よく混ぜ合わせる。

②圧力鍋に水カップ2と1/2を入れ、すのこをのせ、その上にアルミホイルを敷いて流し入れ、火にかけ沸騰後5分で火を止める。

 

いきなり団子

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熊本、福岡方面にも伝わっている団子である。
急にお客様が訪れた時でもすぐに作れるし、また、食べるといきなり大きな唐芋のあんこが姿を見せる事からこの名前で呼ばれるようになったと言われる。


((いきなり団子))

【材料】 ・・・10個分

・団子の粉  500g
(米粉、小麦粉でも良い)
・砂糖     30g
・塩   小さじ1/5
・水      2カップ
・さつま芋   400g
・小豆あん   300g
(砂糖入り)

【作り方】

①粉に砂糖、塩を混ぜ、水を少し加えていき、耳たぶくらいの柔らかさに練り、30分ほど寝かせる。

②さつま芋は皮ほむき、1cmくらいの輪切りにする。

③①をピンポン玉くらいにとって直径7~8cm位伸ばしてさつま芋、小豆あんをのせて包む。

④蒸し器に布巾をしき、さつま芋に火が通るまで強火で15~20分蒸す。

【一口メモ】

さつま芋、小豆あんを包む時はラップを使うとやりやすい。
強火で一気に蒸し上げた方がべたつかず美味しく仕上がる。