小麦だんご

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屋久島では、5月16日は昔から山の神が田の神に移り変わる日とされ、水神様を祭った。神とカッパを一体化した昔の人々は、この日、子供達が川で安心して遊べるように、川のカッパに向かってこの団子を投げ入れ供養した。
また、山一面にシャクナゲが咲き誇る6月の頃、家内安全の祈願をする岳詣りが行われた。この詣りはとても神聖なものとされ、高等小学校を卒業した女子は登ることを禁ぜられ、また、必ず一軒から1人は岳詣りに参加した。この一行を迎えるために集落中がご馳走を作って迎えたが、その中に小麦だんごもあった。

((小麦だんご))

【材料】  ・・・・・60個分

・さつま芋      500g
・小麦粉       150g
・米の粉       100g
・小豆         250g
・砂糖         200g 
・塩          小さじ1

【作り方】

1、さつま芋は皮をむいて適当に切り蒸す。

2、①が暑いうちにすり鉢でよくすり潰し、小麦粉、米の粉を加えてよくこね丸める。

3、沸騰した湯の中に塩をひとつまみ入れ、丸めた団子をゆがく。(浮かび上がったら煮えている。)
※この時、くっつかないように水の中に入れ、ザルに上げる。

4、別鍋に小豆を煮て砂糖を入れとろとろした小豆あんを作り、③の団子を入れてから混ぜる。

【一口メモ】

・※の粉の代わりに小麦粉(さつま芋の半分の量)だけでも良い。

・あんは黒砂糖をどろどろに煮溶かしたものでも良い。

   

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