かんころ団子
食べ物が不足していた頃、『かんころ団子』を主食としていた。冬場はさつま芋があるが、夏場にはさつま芋を薄く切って乾燥させた『こっぱ』を使ってよく料理した。この団子も『こっぱ』を使ったものである。
昔は、小豆も砂糖も米の粉も入っていなくて、柔らかい芋だけの『かんころ』を手にベタベタとつけながら食べたものだった。見た目にはとても素朴なものであるが、作り手の愛情が伝わる上品な味である。
((かんころ団子))
【材料】 ・・・・・・・15人分
・こっぱ 500g
・小豆 100g
・もち米 80g
・砂糖 100g
・小麦粉 適宜
・塩 小さじ1/5
・水 1.8リットル
【作り方】
1、こっぱを洗い、ひたひたの水に2時間程度火他しておく。
2、小豆は柔らかく煮ておく。
3、もち米を洗い①②の材料を釜に入れ柔らかくなるまで煮て、水分が少なくなったら、すりこ木で細かくつぶす。
4、砂糖、塩を加え、小麦粉を入れながら固さを整え、適当に切っていただく。
【一口メモ】
・ゆでこっぱを使う場合、水に浸すときはひたひたくらいにする事。あまり入れすぎるとどろどろになるので気をつける。
・最後に加える小麦粉の代わりにそば粉を使うとさらに美味しい。
2012年7月 9日 00:14 | カテゴリー: 夏のお菓子
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