文旦漬け
ぼんたん漬けの元祖は、川内氏の笹野仙助によってつくられたものらしい。現在は家で作るは少なくなってきたが、鹿児島kお土産としては有名である。収穫期は8月から11月の頃であるが、中皮が分厚くて風味が良いのはまだ青味の強い8月頃のものである。今でも阿久根ではこのシーズンは加工所が忙しくなる。中身の白いものはボンタン、赤いものはジャボンと呼び分けていた。『阿久根は東シナ海に面しておって、古くから中国の船が来ていたのじゃ。安政元年のこと、中国広東の商船が蔵っの港に漂着したのじゃ。役人や村人は親切に面倒を見たそうじゃ。船長は大変喜んでお礼い大きな果実を三つ贈るのじゃった。船長の名前謝文旦を果実の名前と聞き間違えたそうな。ぶんたん、訛ってぼんたんとこの果実が呼ばれるようになったのじゃ。阿久根の気候風土によく合ってだんだん増えていったのじゃ。果肉は薄紫と白があり、甘酸っぱい臭いじゃ。皮を使った文旦漬けやボンタン飴も美味いのじゃぞ。』(鹿児島と桜島の昔話より)
((文旦漬け))
【材料】 ・・・・・・6切れ分
・文旦の皮 300g
・水 カップ1
・砂糖 100g
・砂糖 300g
【作り方】
1、文旦の青い皮をむき、白い所を6~8切にして、一晩水につけてさらす。
2、①を新しい水で皮が透明になるまで煮て、繊維が見えはじめたら取り出して、水で十分に洗う。(苦みをとる)
3、鍋に②と水を再び入れ、2分くらい茹でてザルに取り出し軽く手で押して水気を切る。
4、鍋に分量の水と砂糖を100g入れ煮溶かし、③を加えて、あめ状になるまで煮詰め、更に残りの砂糖300gを加え汁けがなくなるまで煮詰める。
5、ザルに上げ、人肌より少し冷めたころ、砂糖をまぶす。
【一口メモ】
最後に使う砂糖は粉砂糖でも良い。
2012年9月30日 23:57 | カテゴリー: 秋のお菓子
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