こんにちは~、まかない課長です(^o^)/
8月7日11時8分に念願の娘とやっと逢う事ができました。
月並みな言い方かもしれませんが、
人生で最大の喜びと感謝、そして生命の尊さを感じました。
正直いって、
出産というものを男の立場からみると
なんとなく浮き足だった感覚・・
遠足前日のうかれた気分だったんですが、
陣痛が始まってから産まれるまでの
2日半・・・
これまでの人生で味わった事のないような、
壮絶な経験をしました。
最初、里帰り出産で嫁さんの実家がある鹿児島から
5日の朝に『陣痛が始まった』と連絡があって、
すぐに新幹線で鹿児島に向かいました。
昼過ぎに鹿児島に到着してみると、
実家で入院準備をしている嫁さんはいたって元気そう。
もともと我慢強い方なので、
陣痛っていってもたいした事ないな~と思いました。
それから入院したのですが、
本で読んだ予備知識では陣痛始まって
大体10~12時間だと書いていたので
その日中か、遅くても翌日の朝には産まれると思ってました。
ところが、
定期的に陣痛は続いていたのですが、
検査してもなかなか子宮口が開かず・・
翌朝になっても小康状態が続き、
嫁さんの体力も徐々に削られてきていたので、
【促進剤】を使おうということになって、
様子を見る事に。
しかし、その促進剤が引き金で
奥さんの陣痛の様子が激変。
強烈な痛みが腰にきているようで、表情からも
とても苦しそうで、看護士さんからは
これれが本当の陣痛ですよなんて言われました。
でも、我慢強いはずのうちの奥さんが
涙を流すほどの痛がりようで、ちょっと心配になりましたが、
これが本来の姿なんだろうと私も痛がる嫁さんの
腰をさすったりマッサージしたりしました。
そうこうしているうちに2日目の夜になって、
嫁さんも一睡も出来ず2日目が終わろうとしていて、
いくらなんでもそろそろだろうと、
検査してもらったら、
まだ3cmですと言われ、
その言葉で今まで痛みと疲労に耐えていた嫁さんも
精神的にまいってきて、2、3分おきに襲ってくる激痛に
顔を歪めながら、『また来た!』『もう無理・・』
と言って限界を感じてたようです。
私も一生懸命マッサージしながら『がんばれ』と言って
励ましていましたが、今まで見た事のないような
嫁さんの痛がりように、もうやめさせてあげたいと
思いました。
出来る事なら変わってやりたいと思いながらも
何もできない自分に苛立ちました。
2日目があけて、3日目の夜中泣きながら
『苦しい、もう限界』と言う嫁さんを見かねて、
看護士さんから、
【無痛分娩】なるものの提案がありました。
痛みが無い分娩??
そんな都合の良いものがあるの??
どうも麻酔をかけて、痛みを和らげるというものらしい・・
私は基本的に楽して成功は無いと思うタチでして、
ギャンブルや宝くじなど、運まかせみたいな事は
一切やりません。
世の中甘い話は無い!・・と思ってるんです。
そんな性格なのでこの【無痛分娩】と言う甘い響きに
強い抵抗を感じました。
しかしながら、ワラをもつかむ想いで
携帯で検索をかけてみると、
米国や欧米では一般的に行われているとの事。
看護士さんに何度も大丈夫なんでしょうか?
何度も聞きました。
リスクは自然分娩でも無痛分娩でもそれぞれありますが、
去年から使い出した麻酔薬は非常に良いとの事でしたので、
それにかけてみる事に。
書類にサインするとき、すごく躊躇したのを覚えています。
麻酔をうって、最初一時間は全然効かず、
これで楽になると思っていた嫁さんは
ますます憔悴してきて、なんとかしてくれ!と
神様仏様に祈りました。
どうしようも無くなったところで、
もう一回うちなおしてもらいました。
すると、しばらくたって徐々に効いてきて、
痛みが和らいだのか、嫁さん少し眠りにつきました。
それから2時間ほど、経過して目を覚ました嫁さんは
すっごく安らかな顔になってて、
もしかしてら子供はダメだったんじゃないかと
思ったほどでしたが、
モニターを見ると正常。
ホッ~、と一息つきました。
嫁さんもリラックスできたのか、
子宮口もだんだん開きだして、ようやく10cmまで
開いてくれました。
分娩室に移ってから子供を産み落とすまでは
まさに無痛分娩というくらいほとんど苦しまず、
元気な赤ちゃんが出てきました。
『オギャ~』と泣いた瞬間、私も嫁さんも
涙があふれ出ました。
記事を書いてる今も思い出して泣きそうです(ノд・。)
結果的に促進剤が嫁さんに合わなかったのか、
痛みが増したおかげで、力が入り子宮口が
開かなかったようです。
無痛分娩の知識がなかったのもそうですが、
もっと勉強しておけばよかったと今になって
思います。
無痛分娩については賛否両論あると思いますが、
付き添う家族からしてみれば、
絶対『あり』だと思いました。
だからと言って推奨するわけでもありません。
ただその事について、他人があ~だこ~だ
言うべきではないと思います。
夫婦と家族で納得がいけばそれで良いんだと思います。
これから出産を経験する男性諸君に対して、
私個人としては出産に立ち会うことをオススメします。
人生の中でこれほど、貴重な経験はそうそう
できるものではありませんし、奥さんや子供に対しての
考え方や接し方が間違いなく変わると思います。
最後になりますが、
まだ鹿児島で入院中の私の嫁さんと助けていただいた全ての人達に
感謝
あ、そうそう、名前は『カンナ』に決定しました。
漢字はまだ悩み中です(*^^)v